鉄・ラクトフェリン

鉄・ラクトフェリンについて

ラクトフェリンは牛乳中から発見された鉄を含むタンパク質

ラクトフェリンは、牛乳中から発見されたタンパク質です。淡いピンク色をしていたことから、「赤色タンパク質」とも呼ばれていたことがあります。 このように赤い色をしているのは、ラクトフェリンには鉄が含まれるからです。ラクトフェリンの「ラクト」は乳を、「フェリン」は鉄を意味する言葉です。

ラクトフェリンは、母乳にも多く含まれます。また、ヒトの体内にも広く分布しており、唾液、涙、十二指腸などの分泌液中にも含まれています。このことから、「ラクトフェリンは体にとって重要な働きをしている」と考えられています。

ラクトフェリンの機能

1.鉄吸収の促進効果

ラクトフェリンに含まれている鉄の吸収性が、すぐれていることがいくつも報告されています。

ラクトフェリンに含まれている鉄と、硫酸第一鉄の吸収性を、鉄欠乏性貧血状態のラットを使って比較しました。赤血球数、ヘマトクリット値およびヘモグロビン量を14日ごとに70日間測定したところ、硫酸第一鉄投与群では、各値にほとんど変化がなかったのに対し、鉄を含んだラクトフェリンを35mg投与した群では、各値が有意に増加しました。このことから、ラクトフェリンに含まれる鉄が、鉄単独の場合とは異なるメカニズムで、吸収を促進することが示唆されています。
(当社データ 日本農芸化学会英文誌に発表 Agric.Biol.Chem., vol.52,903-908(1988))

2.抗菌、抗ウイルス作用

ヒトに危害を加える病原菌やウイルスに対して増殖を阻害すると言われています。

3.免疫賦活作用

体内に存在するラクトフェリンは、さまざまな免疫賦活作用を発揮することが報告されています。

4.抗酸化作用

ラクトフェリンが鉄を捕捉することで、鉄単独による活性酸素の発生を抑制すると言われています。

このように、ラクトフェリンは多くの機能が知られております。鉄は多くの場合、ラクトフェリンの機能を維持するために重要な働きをしており、ラクトフェリンと鉄は切っても切れない関係にあるのです。
近年では、以上のような基礎研究に基づいて、ヒトの病気の治療や予防などの応用分野に関する検討が始まっており、今後、次々に新しい事実が明らかになってくることが期待されています。

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